ファーストリテイリングは25日、全国で医療資材の不足に直面する医療機関や介護施設等を対象に、アイソレーションガウン100万点、マスク400万点、およびユニクロの機能性肌着エアリズムを無償提供することを発表した。

京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長の、新型コロナウイルス感染症対策についての社会への様々な提言に呼応して、支援を決定したという。

医療現場で求められる品質水準のガウンとマスクを、ファーストリテイリングが同社取引先工場の協力のもと調達し、優先度の高い医療機関へ直接提供する。

アイソレーションガウン100万点とエアリズムは、全国の感染症指定医療機関や重症患者の受け入れを行う大学病院、感染実態把握のための検査拡充を担うPCRセンター等を対象にニーズの聞き取りを行い、6月上旬以降順次提供開始するとしている。

また、最前線で感染拡大防止に対応する医療機関を後方で支援する、地域の中小規模病院や開業医、介護施設等では引き続きマスク不足が深刻なことから、ニーズを把握し必要な支援を実施していくために、マスク支援要請受付窓口を開設するとのことだ。

京都大学iPS細胞研究所、山中伸弥所長は「今回のファーストリテイリングによる支援をはじめ、さらに様々な支援と協力の輪が継続的に広がっていくことを願います。」とコメントしている。

また、ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長、柳井正氏は「弊社は、グローバル企業としてのネットワークを活用し、中国の取引先工場の協力のもと調達したマスクやガウンを、目下社会的な最優先課題である医療現場への支援として、日本や米国をはじめ世界各国に届けています。今後も、服のビジネスを行う企業としてできることを検討し、実行していきます。」とコメントしている。