旭タンカー、出光興産、エクセノヤマミズ、商船三井、東京海上日動火災保険、東京電力エナジーパートナー、三菱商事の7社は、ゼロエミッション電気推進船(以下、EV船)の開発、実現、普及に向けた様々な取り組みを通じて新しい海運インフラサービスの構築を目指す「e5(イーファイブ)コンソーシアム」を設立した。
e5とは、海運業界における「electrification(電気化)」「environment(環境)」「evolution(進化)」「efficiency(効率)」「economics(経済性)」の5つのバリューを実現することで、安心・安全・良質な輸送サービスを社会に提供すること 。
今回、e5コンソーシアムの取り組みの第一弾として、大容量リチウムイオン電池を動力源とするゼロエミッションEVタンカーを2022年3月に竣工する予定であるという。なお、e5コンソーシアムの事務局はe5ラボ(※)が務めるとのことだ。
日本の重要な社会インフラである内航海運は現在、船員不足や船員の高齢化、船舶の老朽化といった構造的な問題や、海運業界からの温室効果ガス排出削減などの課題があるという。
これらの課題を解決するための有力なソリューションとして、e5コンソーシアムメンバー7社はEV船のもつ豊かな可能性、将来性に着目。
各社がそれぞれの強みである、技術ノウハウやネットワークなどを持ち寄り、融合させ、EV船を基礎とする、革新的な海運インフラサービスを提供するプラットフォームを構築していくとのことだ。
(※)旭タンカー、エクセノヤマミズ、商船三井、三菱商事の4社が共同出資により立ち上げられた株式会社。EV船のみならず、海運業界にデジタルソリューション、デジタルトランスフォーメーションをもたらすべく、革新的な取り組みを意欲的に進めている。