米Googleが、テレビでのYoutube視聴についての調査結果を公表。新型コロナウイルスの影響により、世界的に家で過ごす時間が長くなるにつれ、ストリーミングプラットフォームのあり方が大きく変わってきているという。
Comscoreの調査(※1)によれば、米国世帯の7,000万人以上がテレビで動画コンテンツをストリーミングしているとのこと。
また同調査によると、この変化はYouTubeやYouTube TVにおいて最も顕著になっており、YouTubeは広告サポートストリーミングサービスの中でリーチと視聴時間が最も長く、米国のサブスクリプションプラットフォームと広告サポートプラットフォームの両方で、すべてのストリーミング総再生時間の4分の1を占めているという。
さらにYouTube内部データによれば、2020年3月の総再生時間が前年比で80%増加している上に、2020年3月11日〜4月10日中にテレビでYouTubeにサインインしているユーザーの60%以上は、過去7日間に公開された動画を視聴しており、ユーザーは新しい動画コンテンツに、より魅力を感じていることも明らかとなった。
なお他にもGoogleが委託したNielsen調査(※2)では、18歳以上の視聴者は、従来のテレビ放送を視聴しているとするユーザーが22%という結果となったのに対して、テレビ画面でYouTubeを視聴していると回答するユーザーは26%という結果になったという。
Googleはこうした調査結果を受け、テレビでのストリーミングサービス再生におけるブランド効果測定や、より柔軟なフォーマットを含むマーケティングツールの立ち上げを加速し、広告主が利用できるようにしていきたいとしている。
(※1)Comscore OTT Intelligence, Oct. 2019, U.S
(※2)Custom Nielsen study commissioned by Google.
11/5/2019-11/28/2019; 2/14/2020-2/29/2020. Results among US TV Households