ユーザーローカルが、オンライン試験でのカンニング行為を自動検出する人工知能システムを開発したことを発表した。
同システムは、受験者が使用しているパソコンのWebカメラもしくはスマートフォンのカメラを利用して、受験者の様子をAIが監視することで、自宅で受験している場合でも不正行為を防止・検知することが可能となるもの。
ディープラーニングによる視線推定、人物推定、年齢推定、姿勢推定、物体検出といったAI技術で不正行為を検知して、不正の疑いがあれば記録を残すようになっている。反対に、不正をしていない受験者は、プライバシーを保護のため、AIで顔をマスキングすることが可能だ。
同社は新型コロナウイルスの感染拡大にともない、学校教育機関でのテストや資格試験の実施が困難な状況となってきている情勢を受け、同システムを開発。学校法人やオンライン試験運営事業者にオンライン試験向けのカンニング防止AIを提供することで、インターネット上でも公正な試験の実施を目指していくとのことだ。
なお、同システムはWeb試験システムのサイトのHTMLに専用のJavascriptタグを埋め込むだけで不正検知システムを導入できるようになっているとのこと。