アイリスオーヤマが、政府からの要請を受け、6月稼働予定の宮城県角田工場のマスク生産能力を1億5千万枚/月に増強することを決定したと発表した。
同社は、中国の大連工場と蘇州工場の2拠点の生産に加えて、日本国内の生産設備導入により、6千万枚/月という新たなマスク生産計画を既に発表している。しかし、政府からの更なる要請を受けて、国内のマスク生産を一層強化する必要があると判断したという。
今回、政府の「国内投資促進事業費補助金」を活用し、日本国内の設備投資をさらに拡大することを発表。1億5千万枚/月の生産体制を新たに構築するとのことだ。
また、中国におけるマスクの重要資材である不織布の価格高騰による影響も考慮。同工場内に資材製造設備も新たに導入することで内製化率を高め、中国一国に依存する供給体制を見直すとしている。
これにより、中国2拠点の工場と合わせて日本国内に2億3千万枚/月を供給できる体制を見込んでいるとのことだ。
今後も、同社は日本国内におけるマスクの安定的な供給に貢献できるよう、行政や業界団体と連携を図りながら、必要な支援を行っていくとしている。