ソニーとエムスリーは、新型コロナウイルスの治療に従事する医療関係者や患者に、両社の知見とテクノロジーを用いて貢献するため、協業開始することを発表した。
今回の協業実施に係る費用は、新型コロナウイルスとの戦いの最前線の人、未来を担う子どもたち、クリエイティブコミュニティなどへの支援実施のため、4月2日にソニーが発表した「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」より拠出されるとのことだ。
同協業は「全国の医療現場に対し、胸部CT検査画像の診断支援サービス、画像診断支援AIの開発と普及」、「最前線にいる医師からの最新の知見をはじめとした各種対応知識を全国の医師・医療従事者に伝達するための、無料Web講演会の開催」、「医療関係者向け負荷低減ソリューションの開発」の3点から実施される予定だという。
また両社は、新型コロナウイルス感染症対策以外の医療領域においても新たな価値創造を探索する取り組みを開始。
具体的には、ソニーのスタートアップ創出支援プログラム「Sony Startup Acceleration Program」を活用し、ソニー社内で医療分野におけるアイデアを公募しプロジェクト化することで課題解決を目指すとしている。
ソニー代表執行役社長兼CEOの吉田憲一郎氏は「エムスリーの医療分野における豊富な知見、ネットワークとソニーのテクノロジーの力を結集し、新型コロナウイルス感染症に対応する医療の最前線を守ることに貢献できるよう、迅速に活動を進めてまいります。」とコメントしている。