インターステラテクノロジズ(以下、IST)、丸紅、D-Orbit SpA(以下、
「D-Orbit)は4月15日、超小型人工衛星の軌道投入ロケットに搭載される予定の小型衛星放出システムの研究・開発を行うために、2月25日に業務提携を目的とした協業意向書を締結したと発表した。

丸紅は、2016年からISTと業務提携し、ISTに対し調査研究を委託するとともに販売代理店として国内外の顧客に対してロケット打上げサービスの提案・販売活動をしてきた。

ISTは、宇宙空間である100kmの高度まで民間企業単独で国内で初めて到達した、微小重力下での実験を行う観測ロケット「MOMO」と、最大100kgの超小型人工衛星用の軌道投入用ロケット「ZERO」を製造・開発しているロケット開発企業だ。

丸紅とISTは、2019年11月に資本提携を行い、さらなるパートナーシップの強化を図ってきた。

D-Orbitは、小型衛星放出システムの軌道輸送に焦点を当てた研究・開発を行う、イタリアのニュースペース企業であり、InOrbit NOW という独自技術を活用した打上げアレンジおよび軌道投入のサービスを行っている。

また、顧客のミッションの内容に応じた小型衛星放出システムを用いて、小型衛星を正確に、安定させて衛星の軌道へと軌道投入させることができる。

今回の業務提携を通じて、超小型衛星打上げ事業での協力関係をより強化し、欧州地域をはじめとする幅広い顧客層に対して「ZERO」を活用した衛星打上げサービスの提案・提供を行う。

小型衛星事業者の打上げニーズに応えることで、通信技術や地球観測技術等の向上を図り、宇宙産業の発展に貢献していくとのことだ。