東芝デジタルソリューションズは、放送局をはじめとするメディア向け顔認識AI「カオメタ」のサービス提供すると発表した。

カオメタは、映像から人物を特定する顔認識のAI。メディアの顧客からニーズが高いリアルタイム性を重視したオンプレ版サービスとなっている。

同サービスは、さまざまな撮影環境や顔の向きに対し、高精度でリアルタイム認識を実現。照明や顔の向き、表情といった多くの変動要因を含んだ画像からでも、正確に人物を特定するための情報を抽出できる技術を有しており、一人につき1枚の顔画像を登録するだけで高精度な顔認識が可能となる。

さらに、検出した顔の領域を追跡することで認識を途切れさせない人物トラッキング機能や、複数の映像を同時に扱うマルチ画面に映し出された小さな顔の認識など、放送局に特化した機能が搭載されている。

今後も同社は、番組制作現場の負荷軽減に向けた放送システムとの連携やシステム環境を意識せずに利用可能なクラウドサービス化など、放送局の業務に寄り添う機能の拡充を進めていくとのことだ。

また、リアルタイム認識に加え、今まで対応が難しかった大容量の過去の映像に映る人物特定(メタデータ付与)など、さらなる放送映像の活用に貢献するとしている。