広島県福山市に拠点を置くデザイン会社のKCPと縫製業のボヴィスが「ギフトマスク」の販売を開始した。
ギフトマスクとは、マスクを1枚購入すると、顧客の大切な人へも同じマスクを1枚無料で送る事ができるサービス。新型コロナウイルスにより、通常業務に多大な影響を受けた両社が、雇用を維持しながら社会や地域のために何かできないかと考えて生み出されたという。
デザインと販売管理はKCPが担い、製造をボヴィスが担う。地域の地場産業でもある繊維業を支えるために、このサービスをスタートさせたとのことだ。
ギフトマスク代と送料、郵送の手配は全てKCPが負担し、希望の住所へ配送する。また同居家族に送りたいなど郵送希望がない場合は商品へ同封する事も可能となっている。
なお、マスクを誰にも送らない場合は、二社の拠点地である福山市でマスクを必要としている人へ寄付をする選択肢も用意したとのことだ。
また、生産工程のほとんどが福山市内とその近郊で行われているため、生産調整や納品が素早く行うことができる。今後、在庫切れが起きた場合も、毎日商品が納品される仕組みになっており、顧客のニーズに応えられる体制を作っていることが特徴だという。
両社は、今後もさらに安定した生産体制を確保すべく、資材の安定調達や日々生産性を上げる努力を行っていくとしている。