Web会議サービスを運営する米Zoomは、新型コロナウイルス感染拡大によって利用者が急増し、ここ数日に指摘されていた一連の問題について、同社ブログ上で「ユーザーへのメッセージ」と題して謝罪するとともに、今後の方針などについて公表した。
同社は、今年の3月は、無料と有料の両方で、毎日2億人以上の会議参加者が集まり、この数週間これらの大量のユーザーの流入をサポートすることは、途方もない取り組みだったと述べている。
Zoomの創設者兼CEOであるユアン氏は「この数週間で世界中のすべての人が突然家で働き、勉強し、社交するようになるという先見性をもって、製品を設計していませんでした。現在、私たちの製品を無数の予期しない方法で利用している幅広いユーザーがいるため、プラットフォームが構想されたときに予期していなかった課題が生じている。この件について深くお詫び申し上げます。」と述べている。
指摘された問題ですでに対処したこととして、iOSアプリのFacebook SDKの削除やWindowsアプリでUNCリンクをハイパーリンクにする問題の修正などをあげている。
一方、今後90日間は新機能の追加を停止し、透明性レポートの準備、現行のバグ発見報償機プログラムの強化や侵入テスト実施による問題の特定と対処などの取り組みに専念するとしている。