三菱商事と中部電力は、欧州で総合エネルギー事業を展開するEnecoの売却入札に共同で参加し、2019年11月に優先交渉権を獲得したと発表した。

優先交渉権の獲得以降、買収手続きを進めてきたが、三菱商事と中部電力が共同で設立したDiamond Chubu Europe B.V.を通じて、100%の株式を約41億ユーロ(約5千億円)で買収したという。

Enecoは、再生可能エネルギー(以下、再エネ)開発を積極的に進めるとともに、小売事業においてデジタル技術を活用した顧客重視のサービスを展開。オランダやベルギー、ドイツに事業を展開している総合エネルギー事業会社。

今回の買収により、三菱商事は、Enecoの再エネに関する技術力・ノウハウを活用し、欧州および欧州外で再エネ開発を加速させていくとしている。

また、中部電力は、培ってきた知見をEnecoと融合させ、相互にビジネスモデルの進化を図るという。

両社は、Enecoと双方の知見を活用しながら、人々の生活インフラを支え、低炭素化社会への移行や地球環境保全といった社会課題の解決に貢献することを目指すとのことだ。