三菱マテリアル、台風19号の災害廃棄物を受け入れ 復興資材に利用

三菱マテリアルは、台風19号により宮城県宮城郡松島町で発生した災害廃棄物のうち、稲わらの受け入れを3月27日より青森工場(青森県下北郡東通村)において開始することを発表した。

松島町では、昨年10月に発生した台風19号により町内の河川が氾濫し、農地が冠水したことで浮遊した稲わらが、ほ場などに流出するといった被害が生じていた。

今回、青森工場で流出した稲わらのうち約1,000トンを2020年度にかけて受け入れる予定とし、受け入れた稲わらはセメント製造用の熱エネルギー代替原料として有効利用するという。

なお、燃えた後の灰も全てがセメントの原料として復興資材に利用されるとしている。

また同社は、岩手工場(岩手県一関市)においても、2月7日より台風19号により岩手県内で発生した災害廃棄物を受け入れており、同台風による災害廃棄物の受入れは、これが2件目であるという。

これまでも、東日本大震災や熊本地震などで発生した災害廃棄物の受け入れを行ってきた。今後も災害廃棄物のセメント原料化を通じて、被災された地域の復旧・復興を支援していくとのことだ。

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