丸紅が、2020年3月期の当期損益見通しを1,900億円の赤字に修正したlことを発表。従来は2,000億円の黒字予想だったという。

同社によれば新型コロナウイルスの影響による原油価格の急落により、米国メキシコ湾の石油・ガス開発事業における有形固定資産について、約800億円の減損損失が発生する見込みだという。また、英領北海の石油・ガス開発事業については、有形固定資産の減損及び繰延税金資産の取り崩しにより合計約650億円の損失が発生する見込みとしている。

さらに穀物事業を取り巻く環境については、米中通商摩擦や北米の天候不順等の収益の押し下げ要因には回復の兆しが見られるものの、新型コロナウイルスの世界的な大流行に伴い、約1,000億円の減損損失が見込まれると発表した。

なお同社が発表した2020年3月期の年間配当金については、2019年5月9日に公表した1株当たり35円(下限。中間配当17円50銭実施済み、期末配当17円50銭)の予定から修正は行われていない。