AIカメラで地方・アマチュアスポーツ配信強化 NTTら新会社設立

NTTSportict

NTT西日本と朝日放送グループHDが、共同出資を行い、スポーツ映像配信分野における新会社「株式会社NTTSportict」を2020年4月1日に設立予定であることを発表した。

今回設立されるNTTSportictは、スポーツ映像ソリューション事業とスポーツ施設・団体への映像配信プラットフォーム提供事業を主に行う企業。AIによる自動撮影や編集機能が実装されている無人撮影カメラ「Pixellot」を導入し、コストを削減しながら高解像度の撮影が可能なカメラシステムを利用している。

近年、国内のスポーツ市場は拡大傾向にあり、スポーツ映像配信市場についても、2025年には2019年の3.1倍となることが予想されているそうだ。

しかし、現在の国内スポーツ映像配信コンテンツの多くは、メジャーなスポーツや全国区の試合の配信であり、地方大会やアマチュアスポーツ大会に関する映像コンテンツはあまり配信されていない。こうした問題の原因として、配信をするために機材や人的コストがかかることと、地方大会やアマチュアスポーツ大会における運営において、映像配信に費やす稼働やコストに余裕がないことが挙げられるとのことだ。

こうした問題を解決するため、NTT西日本と朝日放送グループHDは、AIを実装したカメラによる自動撮影・自動配信について、他法人と共同で実証実験を行ってきた。

今回この実証実験を通じて培った知見と、スポーツ関係者との議論を実施。低コストかつ容易にスポーツ映像を撮影する環境と、撮影した映像配信プラットフォームの構築を通じ、地方におけるスポーツ大会やアマチュアスポーツの発展に貢献するために新会社を設立するに至ったという。

同社はスポーツ観戦×ICTで新たなスポーツ観戦体験を提供し、地方で行われるスポーツ大会の魅力を世界に発信することで地方創生へと貢献していきたいとのことだ。

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