JAXAが、持続的な宇宙活動の実現のためにスペースデブリ(宇宙ゴミ)除去を新規宇宙事業として拓くことを目的として進めている「商業デブリ除去実証 フェーズI」において、アストロスケールと契約を締結したと発表した。
同プロジェクトでは、世界初の大型スペースデブリの除去実現に向け、デブリ除去のキー技術である、非協力的なターゲットへの接近および近傍制御と、デブリの運動状態や損傷・劣化の状況がわかる画像データの取得を行うという。
今回の契約は、民間事業者の自立・国際競争力確保を促す新たな試みとして、民間事業者が自身の事業戦略に基づき主体的に宇宙機開発・技術実証を行う。JAXAがそれに対して技術的な支援(JAXAの研究開発成果および技術アドバイスの提供、試験設備の供用等)を行う初めてのパートナーシップ型の契約になるとしている。
JAXAは、同プロジェクトを通じ、新規宇宙利用事業の開拓、民間事業者の国際競争力の獲得、持続的な宇宙活動の実現に貢献していくとのことだ。