米国の電気自動車大手であるTSLAが、カリフォルニア州フリーモント市にある工場で 24日から電気自動車(EV)の車両生産を一時停止すると発表した。またニューヨークのソーラー屋根瓦工場も一時的に生産を停止することも同時に述べた。

現地時間17日より、カリフォルニア州では新型コロナウイルス拡大を抑え込む施策の一環として、通院以外などの必要不可欠な一部の例外を除き、通勤も含めた外出の自粛が命じられていた。同社事業は自粛中も州に運営を認められていた「必須事業」には当てはまらなかったが、自粛要請を受けても操業を続けていた。

これに関してアメラダ郡の保安官事務所は、現地時間18日、Twitterで「テスラは我々が定義する必須事業ではない」と考えていると発表。

この後、テスラと州の役人らが会合を行なった結果、法的指示に従うことになったとのことだ。

なお車両保守や充電設備事業に関してはインフラ事業として同工場でそのまま運用を継続するとしており、ネバダ州でもカリフォルニア同様の自粛命令が出ているが、同州にあるテスラのバッテリー工場の操業は継続すると発表した。

また同社は2019年末に現金63億ドルを保有していたことと、2月にさらに23億ドルを調達したことに触れ、「新型コロナウイルスによる長期にわたる不確実性をうまく乗り切るのに十分だと考えている」とコメントしている。