ジャック・マー公益基金会による発案・支援のもと、浙江大学医学院付属第一病院は3月18日、世界各国の医療従事者向けに「新型コロナウイルス感染予防・治療ハンドブック(Handbook of COVID-19 Prevention and Treatment)」(以下、ハンドブック)を執筆し、同院の公式ウェブサイト上で公開した。

現在、世界各地で新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、中国浙江省の新型コロナウイルス感染症対策指定病院である「浙江大学医学院付属第一病院」の専門家数十名によって、ハンドブックが共同執筆された。

ハンドブックを通して、新型コロナウイルス感染症の体系化された感染予防方法や治療法といった知見を共有し、世界各地の医療従事者をサポートすることを目指す。

中国語版、英語版のほか、多国語版としてイタリア語、韓国語、日本語、およびスペイン語でも翻訳版の公開を予定。ハンドブックは、アリババクラウド上で構築された特設サイトからもダウンロード可能だ。

浙江大学医学院付属第一病院 担当者 梁廷波氏は以下のように述べている。

「我々の経験や治療方法を世界に伝え、他国の治療の回り道を短くし、より多くの感染者に有益な治療方法を提供し、死亡率の引き下げに貢献したいと考えています。」

また、アリババグループ 創業者 兼 ジャック・マー公益基金会 創設者 ジャック・マー氏は以下のように述べている。

「世界規模で拡散する感染症に直面している今、医療従事者間で英知と経験を共有することがとても重要です。このハンドブックが、世界各地で新型コロナウイルス感染症に対応している医師や看護師の皆様の一助となることを望んでいます。」