NECが、グループ会社であるNECプラットフォームズの工場における生産の効率化に向けて量子コンピュータの適用技術であるシミュレーテッド・アニーリングマシンを活用したシステムを導入することを発表した。

具体的には、SMT(Surface mount technology:電子部品の基板表面実装)装置を用いた生産における計画立案にシミュレーテッド・アニーリングマシンを導入。最も効率的で無駄のない製品製造プロセスを算出し、計画内容に反映させるという。

同社は、同様の実証実験を2019年9月~2020年2月に実施。

従来、熟練の作業者が数十分かけて決めていた生産計画と同等以上の計画を数秒で求めることに成功したという。これにより属人的だったスキルをシステム化し、人材不足やスキル継承などの課題解決に貢献していくとしている。

同社は、今後もAI・IoT、ロボティクスなどの先進技術を活用し、製造業のものづくりの現場とデジタルを融合して多様化するニーズに対応していきたいとのことだ。