伊藤忠商事が、Eguana Technologies(以下、Eguana)から新株予約権付き転換社債を引き受けたことを発表した。今後、同社の株価水準に応じて株式転換を行い、出資参画することを予定しているという。

トロント証券取引所に上場するEguanaは、独自開発の蓄電システムを北米および豪州、欧州市場を中心に販売している企業である。伊藤忠商事とEguanaは2015年から戦略的提携関係を結び、これまでも共同マーケティングを行ってきた。今後、蓄電池市場の成長が見込まれる北米および豪州、欧州市場におけるビジネス展開を目的として、資本関係の構築を行うことに合意した。

今回の提携により、両社は米国および豪州、欧州市場における蓄電システムの拡販ならびにGridShareプラットフォームを活用した蓄電システムの群制御によるバーチャルパワープラント事業の展開など、新規ビジネスの創出を進めていくとのことだ。

現在、伊藤忠商事は蓄電池や関連部材ビジネスの展開に注力しており、再生可能エネルギーの比率向上を通じた温室効果ガス排出の削減、電力の安定供給化ならびに分散型エネルギー社会の実現に向けて貢献していくとしている。