NECは、2021年4月入社の新卒採用から、優秀な人材に対して学歴別初任給ではなく、本人が担う役割に応じた報酬水準で処遇する新たな仕組みを導入すると発表した。

具体的には、「データサイエンス」「サイバーセキュリティ」「DXビジネス」「AI創薬」などの分野における、一部のキャリア採用(経験者採用)ポジションについて学歴・職歴を問わない形で募集を行う。

学生の有するスキルと入社後に担う役割をマッチングし、成立する場合はキャリア採用ポジションの格付けで採用、職務ベースで月収を設定するという。

同社は、新卒を含む若手のトップ研究者を対象に、市場価値を考慮した報酬上限のない「選択制研究職プロフェッショナル制度」を昨年に導入している。

また、同年の春季交渉において、労働組合が要求する大卒初任給の現行比3,000円増に満額回答するなど、人材獲得に向けた取り組みを強化している。

同社は、挑戦する社員がベストを尽くせるような環境整備を引き続き実施し、「人への投資」を重点的に行ってくとのことだ。