LINEとエムスリーの共同出資により設立されたLINEヘルスケアが、同社のオンライン健康相談サービス「LINEヘルスケア(β版)」を無償で提供すると発表した。
2月下旬に厚生労働省より、新型コロナウイルス感染症対策本部決定の「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」が発出された。感染の不安から適切な相談をせずに医療機関を受診することや感染しやすい環境に行くことを避けるよう呼びかけられている。
その一方で、感染拡大の懸念などから健康不安に関して医師に相談したいというニーズは増加しており、医療機関の負担を軽減しつつこれに対処していくことが必要となっている現状にある。
こうした状況の中、同社はLINEヘルスケア(β版)を無償で提供する運びとなった。
これは、経済産業省が実施する国民が抱える健康不安に対処できるよう、遠隔で効率的に医療者が相談に対応する窓口の支援事業に採択されたためであるとしている。
これにより、利用者は「LINE」アプリから、新型コロナウイルス感染症に関する不安や健康に関する悩みを医師に直接相談することができるようになる。
オンライン健康相談が可能な診療科は、内科・小児科・産婦人科・整形外科・皮膚科・耳鼻咽喉科となっており、外出を控えなければいけない環境の中でも、自宅から気軽に相談することが可能であるという。
また、医師および薬剤師会員のデータベースを持つエムスリーと協力し、オンライン健康相談に対応する医師を、1,000名規模まで積極的に拡充する予定であるとのことだ。