ベネッセホールディングスは、同社の連結子会社であるサイマル・インターナショナル(以下、サイマル)について、保有する全株式をTAKARA & COMPANY(以下、TAKARA)に譲渡することを発表した。

サイマルは、1965年に日本初の国際会議の通訳エージェントとして発足し、1998年に同社グループにグループイン。創業以来、日本の通訳業界のリーディングカンパニーとして数多くの政治・経済・文化における国際的なコミュニケーションを支えている。

ベネッセは現在、主力事業の一つである「進研ゼミ」事業において利益成長を重視した戦略を実行すると同時に、介護事業の安定成長を図るなど、よりバランスのとれた収益構造を持つ事業ポートフォリオへの転換を推進。

その実現に向け、M&Aの積極的な活用を重点戦略のひとつに位置付けており、「第3の柱の構築のためのM&A」「既存事業の非連続な成長のためのM&A」を積極的に検討する一方、「事業の選択と集中」にも取り組んでいるという。

同社グループにおけるサイマルの位置付けおよびサイマルの今後の事業戦略を検討した結果、TAKARAのサポートのもと事業成長を加速していくことがサイマルのより一層の発展に繋がるとの結論に至り、TAKARAへのサイマル株式の譲渡を決議したとのことだ。

なお、株式譲渡に伴い、2020年3月期通期決算において特別利益を計上するとしている。