旭化成の子会社であるSage Automotive Interiors, Inc.(以下、Sage社)は、欧州自動車市場における事業拡大と基盤強化を目的に、大手自動車シートサプライヤーの米国Adient社の自動車内装ファブリック事業を175百万米ドル(約188億円)で買収する契約を3月5日に締結したことを発表した。

今回買収するAdient社の自動車内装ファブリック事業は、欧州を中心に、グローバルに複数の拠点を有している。

また、欧州の主要自動車メーカーからそのデザイン力や品質を高く評価されており、欧州のカーシートファブリック市場で有数の地位を築いているとのことだ。

Adient社の自動車内装ファブリック事業が持つ欧州を中心としたマーケティング・生産・開発機能とSage社の事業を組み合わせることで、欧州市場の深耕を期待し、両社間での協議を経て、今回の買収合意に至ったとしている。

旭化成グループは、Sage社の地域戦略・素材戦略をグローバルに推進することを通じて、各地域における自動車メーカーとの関係を強化することが、グループ全体の自動車分野における事業拡大に繋がるとの見解を示している。