JR東日本は2020年3月3日に、訪日外国人旅行者向けの3つの取り組みを実施することを発表した。

1つ目の取り組みとして、旅行会社などの大口単位での注文に対応すべく、新しいタイプの「Welcome Suica(ウェルカムスイカ)」(IC企画乗車券付き)を発売する。

Welcome Suicaは、空港到着後、都心へのスムーズな移動を可能とする。さらに都内を周遊でき、観光や買い物をキャッシュレスに利用できる訪日外国人旅行者の利用に適したICカードとなっている。

空港から都内へのアクセスを含めたIC企画乗車券があらかじめ搭載されており、空港の駅などIC企画乗車券エリア内の自動改札機にタッチするだけでIC企画乗車券を利用することができる。

2つ目の取り組みでは、東京を起点とした東北・信越などのエリアを周遊できる「JR EAST Welcome Rail Pass 2020」を販売。

東北・山形・秋田・上越・北陸新幹線、JR東日本線(BRT含む)などがフリーエリアとなっており、のJR東日本管内の新幹線や特急列車などが、3日間乗り放題となっている。

これにより、旅行者の宿泊分散を促進し、大型スポーツイベント開催時に生じる「クラウディング・アウト」(※)の解消を図るという。

3つ目は、2020年3月5日に東京駅八重洲中央口ににて開業予定の「JAPAN RAIL CAFE」にて、東北の各県と共同で東北誘客プロモーションを行う。

店内は、東北地方の四季や自然、伝統文化などをテーマに装飾予定となっており、開業時は「東北の桜」がテーマになるとのことだ。季節ごとにテーマが変わるため「東北の魅力」が楽しめるようになっている。

また、東北各地の伝統文化などの魅力を伝えるイベントや工芸品手作り体験、名産品の試飲・試食や販売、工芸品展示などを東北の各県が期間中に実施するとのことだ。


(※)大型スポーツイベントなどの開催時に生じる混雑や滞在費の高騰を避けるため旅行者が減少すること。