凸版印刷とTISが、横浜市内の飲食店116店舗を対象にした訪日外国人観光客向け予約サービス「旅道グルメガイドin横浜」の実証実験を実施することを発表した。

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従来より、凸版印刷は「何度も旅したくなる日本」の実現をコンセプトとする「旅道®(たびどう)プロジェクト」を展開してきた。このプロジェクトの一環として、多言語情報配信や自動音声翻訳が可能な観光ガイドアプリ「旅道®-TABIDO-」(以下、旅道アプリ)を提供している。

今回、旅道アプリの仕組みを活用した地域オリジナルのアプリ・Web開発ができるサービス「旅道®OEM」と、TISが開発した飲食店予約システムを連携させ、訪日外国人観光客向け飲食店予約サービス「旅道グルメガイドin横浜」を開発。3月2日~3月27日の期間で、横浜市内の飲食店を対象に同サービスを使った実証実験を実施する。

同サービスを利用することで、利用者は店舗に電話をかけることなく、必要事項を入力するだけで予約が可能となる。店舗側は、入力された情報を電話の自動音声で受けることができる。また日本語および英語の2言語に対応しているため訪日外国人の飲食店予約の際のコミュニケーション課題を解決するという。

さらに旅道®OEMのスポットデータ表示機能と経路探索機能を活用することで、横浜市内116店舗の飲食店情報と現地までの経路案内も可能。予約だけでなく、飲食店までの行き方が分からない訪日外国人観光客のスムーズな来店を支援する。

両社は同実証を通じて、観光分野における予約サービスのニーズ把握や予約における個人情報管理を目的にしたPDS(※)活用による新たなサービスの開発を目指していくとのことだ。

(※)PDS(Personal Data Store)は、個人に紐づくデータ(他社が収集・管理しているものも含む)の蓄積や管理をするための仕組み。