大日本印刷は、紙を使用したラミネートチューブ「DNPラミネートチューブ 紙仕様」を開発したことを発表した。

同製品は、チューブの胴体部分に紙を使用することで、プラスチック使用量を15%削減する環境に配慮したラミネートチューブ。

また、紙のもつ温かみやナチュラル感をいかした外観での差別化や、紙がもつ保形性により、最後まで内容物を絞り出しやすいという使用性の向上も可能となっている。

さらに紙の使用とあわせて、バイオマスポリエチレンを使用することにより、全体のうち約75%を植物由来材料で代替することが可能(キャップを除く)。

近年、ラミネートチューブは、国内、海外ともに使用量が増加しており、特に化粧品・トイレタリー分野で著しく伸長している背景がある。一方、海洋プラスチックの削減や地球温暖化の防止などが社会課題となっている。

同社は、循環型社会の実現および環境負荷の低減につなげる、環境配慮パッケージシリーズ「GREEN PACKAGING」を展開しており、このシリーズとして、再生可能資源である紙を使用し、プラスチック使用量を削減したラミネートチューブを開発に至ったという。

今後はラミネートチューブだけではなく、プラスチック使用量の削減、CO2排出量の削減を目指し、紙比率を向上させた環境配慮製品の開発をすすめていくとのことだ。