米ウォルト・ディズニーが、ボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)が退任し、現在テーマパーク部門を率いるボブ・チャペック氏がCEOとなることを発表。アイガー氏の退任予定は2021年12月だという。

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現CEOのアイガー氏はピクサー、マーベル、ルーカスフィルムなどの映画スタジオを買収してきた人物。年春には21世紀フォックスの映画部門の買収も行い、ディズニーコンテンツの多様性を急速に拡大してきた。またこれによりアイガー氏は、同社の時価総額を5倍にまで引き上げたという。

同氏は今回の退任にあたり、「21世紀フォックスとの統合が順調に進み、ディズニーの消費者向けビジネスの立ち上げも成功しているため、これが新しいCEOに移行する最適な時期だと思う」とコメント。

一方、後任となるチャペック氏は、27年間ディズニーで働いており、2015年からはウォルトディズニーパークおよびリゾートの会長を務めてきた人物。

2011年から2015年まで同氏は以前のディズニーのグッズ部門のトップを務めており、同社のグッズや出版事業の技術変革を主導して推進。

またそれ以前は、ウォルトディズニースタジオの配信部門のトップを務め、演劇や有料テレビ、デジタルエンターテイメント、ニューメディアなど、複数のプラットフォームにわたるスタジオ全体のコンテンツ配信戦略を監督していた。また、ウォルトディズニースタジオホームエンターテインメントの社長も務めており、家庭用に販売する映像製品のフォーマットをDVDからブルーレイへの変換なども実施してきた。

なおディズニーのCEO交代は15年ぶりとなり、チャペック氏は7代目の就任となる。