三菱電機が、JAXAより火星衛星探査計画(以下、MMX)に用いる探査機システムの開発担当メーカーに選定された。これに伴い、同システムの本格的な開発に着手したと発表した。
MMXは、原始太陽系における「有機物・水の移動、天文への供給」過程や火星衛星の起源の解明に貢献することを目的とした、JAXAが主導する国際共同プロジェクト。
同社は、将来の月惑星探査に必要な高精度着陸技術の実証を目的とした、JAXAが主導するプロジェクトの「小型月着陸実証機」や宇宙ステーション補給機「こうのとり」などの開発で培った技術を活かし、探査機システムの設計から製造・運用を担当するという。
今後は、技術面で世界初の火星衛星往還ミッションを支え、原始太陽系における有機物・水の移動過程解明や火星圏の進化過程の解明に貢献するとのことだ。