大日本印刷（以下、DNP）が、5Gのネットワークを自治体や地域の企業・団体などが独自に構築できる「ローカル5G」に対応したSIMカードの提供を、2020年3月に開始することを発表した。
ローカル5Gは、既存の携帯電話事業者が全国に提供する5Gサービスとは異なり、特定の工場や建物、敷地内などの限られた範囲で利用可能なネットワーク。高速大容量、低遅延、多数同時接続などの5Gの特長を活かしながら、個別のニーズに応じた独自のネットワークシステムを特定の場所に構築が可能となっている。
そのため、医療施設での遠隔診断や生産効率を高めるスマート工場、リアルタイム性を活かした新たなエンターテインメントなど、さまざまな用途での活用が期待されているという。また、セキュリティの安全性を守るためにローカル5G用のスマートフォンやタブレット端末、IoT機器には認証を行うためのSIMカードが必要となっている。
また、同社はローカル5G向けのSIMカードの提供だけでなく、SIMカードを初めて扱う企業や地域の団体に対して、発行データの設定をはじめとするSIMカード導入に関するコンサルティングや運用支援などのサービスも提供。
2023年度までにローカル5G向けSIMカードと導入に関連するサービスなども含めて5億円の売上を目指していくという。