三菱電機が、床面に光のアニメーションを投影するアニメーションライティング誘導システム「てらすガイド」の発売を2020年4月に開始することを発表した。
てらすガイドは視認性の高い光のアニメーションを用いたサインを床面に表示することで、直感的で分かりやすい案内や注意喚起を行い、施設利用者の円滑な移動を支援するシステム。
従来、施設内の案内や注意喚起の表示は、利用者が見落しやすく、表示内容変更時の作業に費用や手間がかかるなどの運用面での課題があげられていた。また、大規模複合施設の増加などにより、施設内の移動が複雑になるなか、外国人・高齢者・車いす利用者などのさまざまな利用者に的確に情報を伝達する重要性が高まっているという。
同システムは、汎用的なサインを標準実装するほか、画像の作成や音声の取り込みも可能。専用ソフトウエアをインストールしたタブレットなどにより、設置状況に合わせて、表示する内容・位置・サイズ・方向の調整が現場でできる。
また設定したスケジュールにあわせた表示切替や、他の施設内設備と連動した効果的なタイミングでの表示も可能。例えば緊急時には、自動火災報知機などの信号を受けて自動的に避難誘導サインを表示し、安全な移動を支援するという。
同社は、同システムを用いて施設内の人の流れを円滑にするとともに、施設管理者の業務効率化や看板作成などの費用削減にも貢献するとのことだ。