三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)の連結子会社である三菱UFJ信託銀行(以下、信託銀行)が、高齢者の資産相続に特化したMUFG相続研究所を新設することを発表した。
近年、国内の問題として取り上げられる高齢化社会であるが、この状況が続くと、今後金融サービスの享受や資産承継において制約を受ける高齢者が増加する可能性があるという。
MUFGは、従来より信託銀行を中心として、個人の資産管理や資産承継に資する商品およびサービスの開発・提供を行ってきた。
しかし、上記のような背景を受け、今回「高齢社会における資産管理」「次世代への円滑な資産承継」 という社会的課題の解決に貢献するため、MUFG相続研究所を新設。
今後は長寿化の進展に伴う資産管理面での課題や民法(相続法)の改正を受け、一層の関心が集まっている資産の円滑な世代間移転に関し、現場で活かせる実務的な調査研究を行い、得られた知見を社会全体に還元していくという。
なお具体的には、資産管理や資産承継における不安解消のニーズ、方法などに関する調査研究と、その結果を踏まえた商品開発や各種コンテンツ制作に関する金融機関などへの助言を実施するとしている。
また、 MUFG相続研究所のホームページにおいて、調査研究レポートを公表すし、シンポジウムや顧客向けセミナーの開催、書籍発刊など広く情報提供を行っていくとのことだ。