丸紅は、火力発電所および産業プラントなどで発生する排ガスからCO2を回収する技術を有する英国のCarbon Clean Solutions Ltd.(以下、CCSL)に出資したことを発表した。

この出資を通じて、CO2の回収・有効利用/再資源化(以下、CCU)事業の共同開発に取り組むという。

近年、地球温暖化を背景とした気候変動対策の重要性が世界的に高まり、温室ガスの削減が課題となっている。

この状況下で、製鉄所やセメント工場、石油化学工場、廃棄物焼却炉等の産業プラントから発生するCO2を抑制するCCU事業は地球温暖化対策の重要な選択肢の一つと期待されているという。

CCSLは、化学吸収法にて使用される新規回収溶剤を開発し、従来の回収溶剤より高効率・低価格でのCO2回収を可能とする技術を有する。現時点で商業化されるCO2回収技術の中で世界最高水準のコスト競争力であるという。

同社は、CCSLとのCCU事業の共同開発を通じ、CO2を有効利用および再資源化するビジネスモデルを構築するとともに、地球温暖化という課題解決に貢献するとしている。