富士通が、富士通新川崎テクノロジースクエアにおいて、ローソンが取り組むレジに並ばず決済できるレジなし店舗「ローソン富士通新川崎TS レジレス店」を2月26日にオープンすると発表した。
同社は同店舗において、富士通研究所が開発した手のひら静脈と顔情報のみで本人を特定し、非接触で認証できる生体認証を融合したデジタル技術(以下、マルチ生体認証)を3月16日より導入するという。手ぶらでの買い物を実現し、利便性向上が図れるかについて検証する。
今回の実証実験では、来店客は事前にスマートフォンアプリをダウンロードしクレジットカードの情報を登録した後、アプリに表示されたQRコードで入店。店内に設置されたカメラや重量センサーにより来店客や商品を判別し、退店時に自動で決済が完了するようになっている。
また、3月16日以降はQRコード認証端末に加えて、手のひら静脈認証と顔認証を組み合わせたマルチ生体認証端末を入場ゲートへ設置。来店客は手のひらを認証端末にかざすだけで顔認証を意識することなくスムーズに入店できるようになるという。
富士通は、2021年3月末までにマルチ生体認証の製品化、および年齢確認技術(特許出願中)への応用を検討。年齢制限のある商品についてもレジなし店舗で販売できるように推進していくという。
また、同実証実験の結果や、来店客の動き・動作時間・購買動機・再来店意欲などを調査・分析し、売上増加への効果検証や来店客目線での課題整理を実施。ローソンが目指す、一般顧客向け実証実験店舗の展開を支援していくとのことだ。