「ワンストップ型ETC」導入に向けた社会実験が有料道路にて開始

首都高速道路は、神奈川県道路公社、アマノ、日立製作所、首都高ETCメンテナンス、三井住友トラストクラブと共同し、新しいキャッシュレス決済システムである「ワンストップ型ETC」の導入に向けたモニターによる社会実験を2020年3月23日から行うことを発表した。

高速道路会社等が運用するETCシステムは、利用率が9割を超える路線もあり、決済手段として広く普及している。一方、地方道路公社等においては、導入費用等の課題があり、導入が進んでいない状況となっている。

現在、初期費用および維持管理費用が安価なネットワーク型ETC技術(※)を活用した新しいキャッシュレス決済の検討が駐車場等で進められている。

それがETC通信を活用した新たなキャッシュレス決済システムのワンストップ型ETCである。同システムは、通常のETCのようにノンストップで料金所を通過する決済方法とは異なり、料金所で一旦停止が必要となっている。

有料道路に同システムを活用することで、地方道路公社での展開が見込まれるものとしている。今回の社会実験を通して、キャッシュレス決済時の料金所通過時間の計測やモニターアンケート等から、ワンストップ型ETCの導入効果を検証するという

(※)遠隔地に設置した情報処理機器と複数の路側機を通信ネットワークで接続し、路側機で取得した情報を集約させて一括処理することができる技術

モバイルバージョンを終了