凸版印刷が、食品を完全に密封・真空パックできる「スキンパック」の台紙を紙素材に置き換え、昨今の「脱プラスチック」の要請に対応した、新しいパッケージシステム「グリーンフラット」の販売を開始したことを発表した。
スキンパックは、商品と台紙の間をすき間なく熱で圧着することにより、完全に密封・真空パックすることが可能な包装形態。完全密封のため、食品保存時に食品から出る水分であるドリップが抑制され、食品の鮮度保持・賞味期限の延長を実現するという。同商品は現在、ヨーロッパを中心に北米、アジアで採用が進んでいる。
今回販売が開始されるグリーンフラットは、スキンパックで使用されている発泡スチロールトレイなどの「プラスチックトレイ」を、凸版印刷が保有するGLフィルムを使用した「紙素材」に置き換えることで、食品の鮮度保持などの機能と環境負荷低減が可能になったもの。2020年2月よりサンプル提供を実施し、2020年12月より本格販売を予定しているという。
同社は、グリーンフラットを食品加工メーカーや生鮮食料品スーパーなどに拡販し、2023年に関連受注をふくめて10億円の売上を目指していくとのことだ。