NECら、現実世界の風景とバーチャル空間を融合するサービス実証を開始

NEC、およびコアミックス、総合商研、日本地域情報振興協会、フレッシュハーツ、ル・スポールの6社が、音響定位技術やAR(拡張現実)技術を活用した「空間音響MR ™(以下、SSMR)」サービス事業を促進するため「SSMRビジネス推進コンソーシアム」を設立したことを発表。

また同コンソーシアムの取り組み第一弾として、香川県の善通寺でのサービス実証を2020年2月10日から実施する。

SSMRとは、周囲のモノから実際に語り掛けられているような効果を演出することができる技術。仮想的なエリアの境界を作るジオフェンスを独自ノウハウに基づき設定しているため、利用者の詳細な位置情報や動きに基づいて音声コンテンツの起動タイミングを制御する。

さらにそうした音声にAR映像を組み合わせることで、現実世界の風景とバーチャル空間が融合した新たな体験を実現するという。

また、同コンソーシアムでは「いつもの街をテーマパークに」をテーマに、SSMRを活用して歴史・文化遺産や観光施設・観光名所などへの集客を促進することで地域の活性化に貢献するほか、企業研修や教育など幅広い分野に展開。

全国各地域のパートナー企業・各種団体の参加とサービス導入・運営を促進し、2020年度中に47都道府県それぞれにおいて、1件以上のサービス実現を目指していくという。

今回、第一弾の取り組みとして行われる善通寺での実証は、2023年の空海誕生1250年を記念した「弘法大師御誕生1250年記念事業」の一環として行われるもの。

境内をお遍路案内キャラクターと楽しみながらまわり、「現代に蘇った空海から人として正しい道を歩むための教えを学ぶ」というコンセプトとなっているという。

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