楽天、冷凍野菜工場を新設。オーガニック市場拡大を目指す

​楽天農業は、愛媛県大洲市にオーガニック野菜の冷凍加工に特化した冷凍野菜工場を新設し、2020年2月中旬より稼働を開始することを発表した。

本工場では、楽天農業が管理する有機JAS認証(※)を取得済みの農地で栽培されたオーガニック野菜のカットや冷凍加工、梱包、出荷などを行うという。

冷凍加工・品質管理を含む生産工程における有機JAS認証も取得予定であり、オーガニック野菜の栽培から冷凍加工までの全ての工程で有機JAS認証に適合した一元管理を導入する。

同工場で生産された冷凍野菜は、楽天が提供する農業サービス「Rakuten Ragri」を通じて、3月より個人・法人向けに販売を開始する予定としている。

楽天農業は、これまでもオーガニック野菜加工事業に取り組んでおり、愛媛県大洲市において、カットサラダ工場を運営してきたが、近年、冷凍食品市場の需要も高まっており、楽天農業で生産した国産の100%オーガニック冷凍野菜を投入することで、日本国内におけるオーガニック市場の拡大を目指していくとのことだ。

また事業全体のミッションとしては、農家収入の安定化を掲げており、収穫された野菜を冷凍することにより、通年での販売を可能にし、農業従事者だけでなく、工場従業員の経済的安定性を高めていくとしている。


(※)オーガニック(有機)野菜: 日本農林規格等に関する法律(JAS法)に基づく有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認証機関が検査し、その結果、認証された事業者によって生産された野菜。

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