NTTドコモ(以下、ドコモ)は、成田国際空港と、成田空港第3ターミナルにて、ディスプレイに表示されたキャラクターを通じてユーザーが遠隔での有人案内を受けることができる、「遠隔アバター案内」の実証実験を20202年2月3日より開始することを発表した。
同実験では、ドコモが2020年春に商用サービス開始予定の第5世代移動通信方式「5G」を活用する。
「遠隔アバター案内」のカウンターに設置しているマイクやカメラから、ユーザーの問い合わせ音声データや映像データを遠隔地にいるオペレーターに伝送することで、ディスプレイ上のアバターがユーザーと直接対面しているかのように案内を行うという。
「遠隔アバター案内」は今後商用化をめざしており、本実証における5G通信の実用性や、「遠隔アバター案内」に対する旅客者のニーズを検証し、商用化に向けた最適化を図っていくとしている。
同社は今回の実験を通じて、将来的に空港内のユーザー案内業務において、居住地や服装を問わず遠隔地からでも実施可能になり、空港スタッフの採用機会の拡大を目指す方針だ。
また、OB/OGスタッフのノウハウの活用や多言語対応等による案内品質の向上や、緊急時における案内ディスプレイなどの設置場所の変更なども視野に入れているとのことだ。