茨城交通、みちのりホールディングス、日立、茨城大学などで構成される日立市新モビリティ協議会が、2020年2月より日立地域においてMaaSの実証実験を開始することを発表した。
同実証は、都市部のように交通手段が充実しておらず、自家用車への依存度が高い地方部においてMaaSの導入により公共交通の利便性を高め、地域における社会課題の解決をめざすもの。
具体的には、通勤時に自宅近辺のバス停を指定できる「通勤型デマンドサービス」の運行や、「大沼BRT」バス停と大沼エリアの間を相乗りタクシーで送迎する「ラストワンマイル型デマンドサービス」を提供するという。これらのサービスは、ナビタイムジャパンの技術を活用し開発したMaaSアプリ「Hitachi City MaaS Project」にて予約ができる。
同地域では、国土交通省および経済産業省連携事業の「ラストワンマイル自動走行実証事業」として2018年度、ひたちBRT(※)にてバスの自動運転実証を実施したが、2020年度も実証実験を行う予定とのことだ。
(※)Bus Rapid Transit:バス専用道等を組み合わせることで、速達性・定時制の確保や輸送能力の増大が可能となる可能となる高次の機能を備えたバスシステム