横浜市立大学と日本電気(以下、NEC)は、データサイエンス分野での相互の知見を活用した、学生教育と社会連携を進めるために「産学連携に関する基本協定書」を締結したことを発表した。

横浜市立大学では、データの利活用とそれらを通じて新しい価値を生み出すことができる人材を育成するため、データサイエンス推進センターにおいて企業等との産学連携を推進しているという。

またNECは、社会課題を解決できるAI人材を輩出するため、2013年からAI人材育成に取り組み、2019年4月に”学び”と”実践”の場を提供する「NECアカデミー for AI」を開講している。

今後期待される連携内容として、「講師派遣による講義」および「PBL(Project-Based Learning)実習」が挙げられている。

講師派遣による講義では、NECよりゲスト講師を招聘し、横浜市立大学データサイエンス学部を中心とした全学部生に対して、NECの知見に基づく講義を行う。

PBL実習においては、横浜市立大学データサイエンス学部3年次生をNECに派遣し、AIを用いた問題解決へのアプローチ方法を身につけていくという。

第一線で活躍するNECのデータサイエンティストのもと、実際の企業の現場で直面している課題に関連する状況を踏まえ、データに基づいた客観的な認識や課題解決アイディアを創出するためのPBL実習を行う。

両者は今回の協定締結により、それぞれが持つ人的・情報資源とノウハウの相乗効果が期待され、人材育成や共同研究などを通して社会の発展に貢献していくとしている。