電通が、ブロックチェーン技術を活用したコンテンツのマネタイズについて共同研究プロジェクト「n次流通プロジェクト」を開始したことを発表した。
現在、漫画やアニメ、ニュースといったコンテンツでは、著作権が認められるのは基本的に作者などの原著作者(一次創作にかかる権利)のみ。あるコンテンツを元に別の新たなコンテンツを創作する「n次創作」に関する権利は認められていない。
一方、n次創作によって一次創作流通時を超えた新規ユーザーの呼び込みがなされ、ユーザー層の拡大に貢献するケースも増えている。
そこで、電通内のR&D組織「電通イノベーションイニシアティブ」は原著作者ら一次創作者と連携。原著作者とn次創作者の双方が受け取るインセンティブについて設計を行うことで、コンテンツの新しいマネタイズ可能性を検討するべく共同研究を開始した。
研究に参加する企業は、電通国際情報サービス、VOYAGE GROUP、シビラ、角川アスキー、朝日新聞、スタートバーンの5社。
共同研究を進めながら、2020年3月に下記の実証実験を予定しており、角川アスキーは同社運営の雑誌やコミックなどが読める「ePub viewer for twitter」サービスを通して協力予定だという。
なお、同プロジェクトは漫画コンテンツ(コマ単位もしくはページ単位)から開始し、次に映像コンテンツへと対象を拡大予定とのことだ。