ヤマハ発動機は、早稲田大学発のスタートアップ「東京ロボティクス」に、同社の発行する転換社債型新株予約権付社債を引き受け、出資するとともに技術供与に関する契約を締結したことを発表した。
同社によると、東京ロボティクスは、協働ロボットの高度化に欠かせない関節柔軟性(力制御)の技術に強みを持っているという。一方、同社は、高品質・低コスト・タイムリーな供給を実現する量産化能力を有している。両社は、それぞれの強みを掛け合わせることで、協働ロボット市場へのビジネス参入を目指す。
今回の提携は、同社の長期ビジョンの一つ「ART for Human Possibilities,Advancing Robotics」の一環である。このロボティクス分野では、同社の技術を応用し、ものづくりや農業、医療研究などの分野での困りごとへソリューションを提供を行なうとのこと。
特に、「ものづくり」の領域においては、市場の伸びが大きく、適用範囲も広い産業用ロボット事業の強みを活かしつつ、協働ロボットを含めたバリエーション強化を図るなどして、トータルソリューションを提供することを目指すとしている。