米アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は15日、ニューデリーでの会社のイベントで、2025年までにインドの中小企業のデジタル化に10億ドル(約1,100億円)を投資すると表明した。

ベゾス氏は、このイベントで「21世紀はインドの世紀になると予測しています。この21世紀において、最も重要な同盟は、世界最古の民主主義であるインドと世界最大の民主主義であるアメリカの同盟になるでしょう。」と述べている。

インドの電子商取引市場は現在、アマゾンと、米国の小売大手ウォルマート傘下のインド企業であるフリップカートが主に牽引しているとのことだ。インド政府は昨年、中小零細業者の店舗販売を守るため、オンライン通販で攻勢を強める外資に対し、規制を強化している。

また、インド競争委員会は13日、アマゾンやフリップカートの値引き販売などが独占禁止法に違反する疑いがあるとして調査することを決定。インド国内300都市にまたがる7,000万人の小売業者が加盟する「全インド商業連盟」は、ベゾス氏の訪問に合わせてニューデリーなどで、抗議活動を展開した。