ファーストリテイリングは、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局が推進する「ファッション業界気候行動憲章」に署名したことを発表した。
同憲章は、地球の平均気温の上昇を産業革命前との比較で2℃よりもはるかに低く抑えるというパリ協定の目標を支持し、2030年までにサプライチェーンも含めた温室効果ガス排出量の合計30%を削減することなど、ファッション業界全体で連携して推進すべき取り組みを定めたもの。
ファーストリテイリングは従来、パリ協定における温室効果ガス排出量削減目標を尊重し、原材料の調達から生産工程、物流、店舗まで、サプライチェーンを含む事業活動全般における温室効果ガス排出量の把握と削減に向けた取り組みを進めてきたという。
今回のファッション業界気候行動憲章への署名を通じて、持続可能な素材の調達や、生産工程の環境負荷低減、消費者との対話と意識向上に向けた働きかけなどの取り組みをさらに強化し、業界全体での温室効果ガス排出量削減に向けた連携を加速していくとしている。
ファーストリテイリング グループ執行役員 サステナビリティ担当 新田幸弘氏は
「パリ協定に準拠したファッション業界気候行動憲章への署名により、世界中の企業やステークホルダーとの連携を加速し、持続可能な世界の実現に向けた業界横断の取り組みに参画していきます。」
とコメントしている。