凸版印刷と、個人がアーティストと直接つながり支援できるプラットフォーム「ArtSticker」を運営するThe Chain Museumが2019年12月末に資本業務提携を締結した。

この提携により、凸版印刷が持つマーケティングや先端表現技術のノウハウ、文化や芸術への貢献活動の実績と、The Chain Museumが持つアートビジネスにおける知見を融合させ、アートをより身近な文化とするための新事業を共同で推進するという。

アート業界では、マーケットでの流行や需要に合わせた作品が求められ、アーティストが経済的な面から自身が本当に創作したい作品をつくることができず、活動を持続するのが難しいということが課題となっている。

凸版印刷は、マーケティング領域におけるプロモーションや、イベントの企画・運営ノウハウを活かした芸術祭の支援などを行うなど、新たな成長領域のひとつとして「教育・文化交流」を位置付けており、新事業創出に向けた取り組みを推進している。

The Chain Museumは個人がアーティストに直接支援することで新たなお金の流れを生み出し、アートをよりひらかれたものにすることを目指すプラットフォーム「ArtSticker」を2019年8月より提供しており、現在400組を超えるアーティストが参加し、1000作品を超えるアート作品が登録されている。

両社は同提携を通じ、芸術文化のさらなる発展と文化振興による社会貢献に努め、アートに関する新規サービスを共同開発し、2021年度中の提供開始を目指すとしている。