凸版印刷は同社が開発した、「AI校閲・校正支援システム」がみずほ銀行に採用され運用開始することを発表した。

みずほ銀行では、制作したパンフレットなどの原稿において、専門用語などのレギュレーションチェックを一括して行っていたが、数回に及ぶチェックや複数の確認者からの差し戻しに対する制作者の修正作業などが発生し、制作・確認の両部門ともに負担となり、問題とされていたという。

今回導入するシステムは、AIが業界・導入企業特有の表記や専門用語を学習することで、各企業が求めている基準に合わせて誤表記を検出でき、「てにをは」の誤用や漢字誤変換、誤字脱字なども文脈と合わせて判断・検出も可能に。

また、制作段階からの文章チェックにも合わせたインターフェースをそれぞれ提供することで、制作時のチェックからオンラインでの赤字入れ、修正指示出しまでの制作フロー全体のデジタル化・効率化を支援することができるという。

同社は今後、金融機関以外の業界に向けて、企業特有の表記や専門用語の実装とAIによる学習を進め、各業界へ展開していくとしている。