王子ホールディングスは、ネスレ日本社において、海洋プラスチックごみの課題解決に向けた取り組みとして、「キットカット」製品のパッケージ素材に同社紙製品がプラスチック代替として採用されたことを発表した。

ネスレは、廃棄物のない未来に向けたより広いビジョンを打ち出し、特にプラスチック廃棄物を発生させないことに焦点を合わせ、2025年までに包装の100%をリサイクル可能または再使用可能にするという、2018年4月に掲げたコミットメントの達成を目指しているという。

キットカットはネスレ日本の主力商品。同社は2019年9月下旬の出荷分からキットカットの大袋を紙素材に切り替えていた。また王子ホールディングスは2019年9月にもタイでネスレ(スイス)のインスタントコーヒーの外袋に紙素材が採用されたと公表。

王子グループは、パッケージ素材のサプライヤーとしてネスレグループの地球環境へ配慮した取り組みを高く評価すると共に、環境に優しい製品を提供し、SDGsに取り組んでいく方針を示している。また同社は今後「タイや日本以外でも王子HDの紙製品が展開される見込み」としている。