空は、NTTル・パルクと、AIによるコインパーキングの料金最適化の実証実験とダイナミックプライシング導入に向けた検討を開始したことを発表した。

空は、価格に対して技術を活用し最適化する「PriceTech(プライステック)企業」として、ホテル向けに価格戦略支援サービス「MagicPrice」を提供。MagicPriceでは、ホテルが客室料金を検討する際に必要な予約状況などのデータを自動収集・分析し、AIが適切な販売価格を提案している。

またNTTル・パルクは、コインパーキングや月極駐車場といった駐車場の開発と運営業務を行っている企業。コインパーキングビジネスにおける料金設定はビジネスの要である一方で、テクノロジー活用は十分とはいえず、機会損失を防ぐ余地が大きく残されているという。

今回、NTT東日本アクセラレータープログラム「LIGHTnIC」へ、空が採択されたことを契機に、NTTル・パルクのコインパーキングの価格設定において、空の技術を用いた最適化を行うとのことだ。

具体的には、空が開発した技術にて料金設定変更データを収集および蓄積を行い、同社駐車場近隣の状況把握を即時的に行い、同社駐車場の料金変更後の稼働率や売上を予測し、空のエンジンを使用して料金のリコメンド化を行う実証実験。

実験は首都圏を中心とした約400カ所のコインパーキングで実施予定で、従来は月1回程度だった料金変更のタイミングを週1回へ変更して、より柔軟に値付けを行っていくとしている。

また、看板により表示されている駐車料金は実験当初は人力にて張り替えるとしているが、今後デジタルサイネージによる遠隔かつリアルタイムでの料金変更も目指す方針を示している。