アディダスジャパンは植物由来素材を使ったランニングシューズを2020年秋に「リーボック」ブランドから発売することを発表した。

男女兼用で、ソールや足の甲の部分などに植物由来の素材を使用し、環境に配慮しており、植物由来素材を使った高機能ランニングシューズは独アディダスグループで初めてとのことだ。

商品名は「フォーエバーフロートライドグロウ」で、リーボック独自のクッション材を搭載したランニングシューズ「フロートライド」シリーズの新商品。

シリーズで使われているソールのクッション材の素材を石油由来のプラスチックから、種子からひまし油が採れる植物「トウゴマ」などを使用した素材に変えたという。

クッション材の軽さや反発性については従来と変わらぬ性能を維持し、足の甲の部分には、ユーカリ由来の素材を使用し、微生物によって分解される生分解性を採用。

価格と詳細な発売日は未公表だ。

独アディダスのリーボックブランドを統括するマット・オトゥール氏は、

「消費者は環境への負荷が少ない商品を望んでおり、特にランニングの愛好者はこの問題に対する意識が高い」

と述べている。

リーボックブランドでは植物など天然素材の製品利用を増やすとともに、石油由来のプラスチック素材の使用を減らす方針を示しており、2025年までに新品のポリエステルの使用量をゼロにする目標を掲げているとのことだ。