NECが、AI技術を活用し、証券や銀行、保険などの金融取引におけるリスク・不正対策業務の効率化・高度化を実現するソリューションを順次販売していくと発表した。
今回第一弾として、証券業界向けに、不公正取引の審査業務を支援するクラウドサービス「NEC AI売買審査支援サービス」の提供を開始。2020年1月よりSBI証券での運用開始も予定されている。
同サービスは、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」のディープラーニングで高精度な予測を実現する「RAPID機械学習技術」と、分析結果の根拠を可視化できる説明可能AI「異種混合学習技術」を活用し、株式取引における見せ玉や仮装売買などの不公正取引度合をAIが高精度に検出するとともに、その判定理由も出力が可能になるという。
同社はこれにより、審査担当者が従来人手で行っていた株式取引の審査業務を効率化し、審査担当者はより複雑かつ高度な不正手口の調査・分析に取り組むことが可能になるとしている。